すべては創造と破壊から

さて、今日は何を創ろうか。

人類の歴史は、創造と破壊の繰り返しだ。

どこかで国が興ったと思ったら、別の国から攻められて支配される。一旦争いが終わり、国が創られたと思ったたら、今度は内側から壊れていく。

創っては壊し、創っては壊し・・・。

悲しいことに、人は創造と破壊を繰り返すことでしか「成長」できないらしい。

まさにヘーゲルが言っていた「弁証法」である。

対立する意見を組み合わせ、より高い次元の意見へと昇華させようという考えだ。

例えば、

「ごはん食べたい」という考えと、「納豆が食べたい」という考えが同時に浮かんだとする。

この時、ごはんを食べるという行為と、納豆を食べるという行為は対立しているんだけど、一生懸命考えた結果、「ごはんに納豆を乗せればいいんだ!」という「新しい考え」が生まれる。

これが「対立した意見をぶつけ合って、新しい認識を得る過程」=「弁証法」だ。

仕事の会議などでもあるだろう。

Aさんの意見とBさんの意見、どちらのアイデアも一長一短。どちらか一方の意見だけを採用するのも難しい。そこで、Aさんの意見+Bさんの意見=「新アイデア」を生み出そうというのが、弁証法的な解決と言える。

ここで注意したいのは、弁証法は「妥協案ではない」ということだ。

決して、二人の意見の間を取って〇〇ってことで落ち着かせましょうよ、みたいなノリではない。

一生懸命考えて、考えて、これなら二人の意見のどちらのイイとこ取りできる!という新しいアイデアを生み出すのが弁証法。

そして、人類はそんなふうに主張(テーゼ)→否定(アンチテーゼ)→「新・主張(ジンテーゼ)」という「創造と破壊」の工程を繰り返して成長してきたのだ。

そんなわけで、今日も自分の頭の中にある「凝り固まった思考」を破壊し、「新たな思考」を創っていこうと思う。

さて、今日は何を壊そうか。

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